内容説明
子供のころから人間の残酷さと下劣さを目のあたりにしてきた孤児カラマーノフ。彼らに憎しみを抱き、自分を人間の一人とみなすことを嫌ったカラマーノフは、人間の欠陥を明らかにする旅を始めた。世の中を良くし、進化のスピードをあげ、知的生命体の高度な新しい種の登場を可能にするにはどうすればいいのか?主人公の意識の流れに乗せて人類の新たな進化の道を見つけるための地獄遍歴に読者を引き込む現代のカラマーゾフの物語。
著者等紹介
ポチョムキン,アレクサンドル[ポチョムキン,アレクサンドル] [Пот¨емкин,Александр]
1949年、アブハジア自治共和国の首都スフミで生まれる。幼い頃に父と死別、戦後のソ連でドイツ人の母と共に暮らすことができず孤児となる。大学でジャーナリズムを専攻して卒業後は新聞の特派員として働いたあとドイツに移住し、事業家として成功をおさめた。1990年代初頭にロシアに戻り、モスクワ大学で経済学の博士号を取得して教授となり、小説も書き始める。2004年にみずから経営する出版社から刊行した『私』は2006年にはフランス語に翻訳されて高く評価された
コックリル浩子[コックリルヒロコ]
愛知県立大学卒業、高校教員を務めたあと、日ソ学院(現東京ロシア語学院)、モスクワのプーシキン記念ロシア語研修所でロシア語を学び、1988年からオーストラリア在住。クィーンズランド大学で博士号取得、シドニー大学などで日本語を教え、現在はクィーンズランド大学名誉研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ナカユ〜、
narmo