内容説明
世界の対立が深まり、ついに毒ガスを使った全面戦争が勃発!死の町と化したレニングラードでは謎の光線を浴びて生き延びたアダムとイヴと光線を発明した科学者ら数人の人々が再会を果たしたが…(「アダムとイヴ」)。秘かに時間飛翔機を発明していた技師が偶然部屋に居合わせた男ふたりとタイムトラベルした先は人間の理想を実現した23世紀の理想都市。未来社会に歓迎され引き止められた20世紀の人間は脱出を試みる…(「至福郷」)。傑作『巨匠とマルガリータ』の前に上演を許されない戯曲を書き続けたブルガーコフが描きだした未来世界。
著者等紹介
ブルガーコフ,ミハイル・アファナーシエヴィチ[ブルガーコフ,ミハイルアファナーシエヴィチ][Булгаков,Михаил]
1891‐1940。ロシアの古都キエフに生まれ、キエフ大学を出て医師となる。20歳代後半から作品の執筆を始め、『悪魔物語』『犬の心臓』など諷刺性の強い作品を書いたが当時の政治権力から批判され発表できたものは限られていた。自伝的長編の『白衛軍』を戯曲にした『トゥルビン家の日々』はモスクワ芸術座で上演され大きな成功をおさめたものの上演禁止になり、その後もつねに上演許可と禁止のはざまで数多くの戯曲を書きつづけた。また発表の可能性のないなかで完成させた長編『巨匠とマルガリータ』は作者の死後四半世紀たってやっと発表され、20世紀文学を代表する傑作として世界的に高く評価されている
石原公道[イシハラキミミチ]
1948年生れ。山梨大学教育学部卒業。山梨県立高校国語教諭として19年間勤務した後、早稲田大学露文科に学士入学。モスクワ大学に一年間留学し、早稲田大学大学院博士後期課程満期退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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