内容説明
生きる力を与えてくれる想像力の宝庫としてプーシキンやドストエフスキイなど後世のロシア文学にも大きな影響を与えてきた民話の世界。長年にわたって訳者がいつくしみ育ててきた翻訳をひとつに収めた宝箱、全4巻257話完結。
目次
狐と狼
百姓と熊と狐
昔の饗応はすぐに忘れる
猫と鶏と狐
胆を冷やした熊
鶴とアオサギ
欲ばりばあさん
かぶ
赤鼻のマローズ
孤児ハヴローセチカ〔ほか〕
著者等紹介
アファナーシエフ,アレクサンドル・ニコラエヴィチ[アファナーシエフ,アレクサンドルニコラエヴィチ][Афанасьев,А.Н.]
1826‐1871。十九世紀の帝政ロシア時代に地方の下級官吏の家に生まれ、モスクワ大学卒業後、外務省の文書館に勤務のかたわら、ロシアに伝わる民話を六百以上も収集して『ロシア民話集』として出版した。その後、『ロシア宗教伝説集』や雑誌『書誌学雑記』を出したものの発行停止処分を受け、反政府活動の嫌疑を受けて外務省を解雇になった。その後は様々な職業を転々としながら大著『スラヴ人の詩的自然観』を著した。ロシアのグリムともいえるアファナーシエフのロシア民話はグリム童話をはるかにしのぐ数で、「アファナーシエフ民話集」として現在に至るまでロシア民話の基本となっている
金本源之助[カネモトゲンノスケ]
ロシア文学研究者。早稲田大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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