内容説明
アフマートヴァ(1889‐1966)。世界的にはノーベル賞候補になるほどの高い評価を受けたが国内では定まった住所をもたず、友人たちの家を点々としながら死を迎えるまで民衆の苦難の運命をつづる長詩を書き続けた詩人の知られざる肉声と独特の人物評や文学論を、ブロツキイとともにアフマートヴァに才能を見出された現代詩人が回想する。
目次
夢
伝説の女
ツァールスコエ・セローのひと
不滅の化粧板
長編詩について
引用の渦
母なることばの詩
チェーホフ嫌い
幻想の世界
舞台に立つ詩人〔ほか〕
著者等紹介
ナイマン,アナトーリイ[ナイマン,アナトーリイ][Найман,Анатолий]
1936年、レニングラード(現サンクト・ペテルブルグ)生れ。大学時代からレインやブロツキイといった後に詩人として高く評価される仲間たちとグループをつくって詩を発表。1962年からはアフマートヴァの文学関係の秘書をつとめ、晩年のアフマートヴァの最も近くにいた詩人として回想を発表しているほか、みずからも詩集を出し、現在も執筆活動を続けている。モスクワ在住
木下晴世[キノシタハルヨ]
1971年、大阪外国語大学ロシア語学科卒業。1974年より京都大学非常勤職員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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