内容説明
茫々とひろがるユーラシア、その北の大地に生を享けた詩魂の軌跡をたどる連作エッセイ。水のごとく、地霊のごとく、きわなき地平を遍歴する知られざる自然の歌い手たち―いまロシアが湧き出す。
目次
注釈の多い序章―メーリニコフ・遠い日の夢
第1章 ウラルからの発信―マーミン=シビリャーク
第2章 プリーシヴィン―ベレンヂェーイ王の朝
第3章 ポレーノフ―水の行方
第4章 植物学的ロシア―パウストーフスキイ
第5章 イワン・ヴィフローフ教授の『林学序説』聴講ノート―レオーノフの長編『ロシアの森』から
第6章 アルセーニエフ―密林の彼方へ
第7章 ミロリューボフの情熱
第8章 ソコロフ=ミキトーフ―旅するマガン
注釈のない終章―イワン・ヤリーロヴィチ誌す
著者等紹介
太田正一[オオタショウイチ]
詩人・ロシア文学者。1945年、白石市生まれ。早稲田大学大学院修了。詩集『頭痛天体』(第10回小野梓賞受賞)、訳書『森のしずく』(第2回木村彰一賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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