内容説明
二宮尊徳の精神こそ、時代を超えて脈々と受け継がれてきたものとして、今日の混迷に国家や人間が正しく生きる道を示すものだ。そのためには、今一度、二宮尊徳の生涯とその事業を見直し、その根源となる精神を知ることが大事ではないだろうか。本書は、簡明にその生涯と事跡を辿り、大胆に尊徳の精神の真髄を掴み取って、読者に示す名著である。
目次
清い涙決心の涙
こういう智慧もあった
心の置きどころ
彼は真理を求めていた
あいつにゃ叶わない
大きな種をまいたのだ
最初の妻
この君主あってこの臣あり
より大きな孝行
迫害
老人夫は泣き出した
借りない金を返す
一挙両得
行方不明
これはただごとではない
便所
まず無一物になれ
事の成否はその人に存す
金次郎は怒った
政治の大道
眼中にない名誉不名誉
それは間違った考えだ
米騒動
極悪人から大慈善家に
全く死にもの狂いだ
彼の名は海内に響いた
相馬藩の大論争
実行の勝利
印旛沼開鑿工事
『富国方法書』をつくる
野洲東郷にいく
彼の誠意遂に代官に通ず
最後の奉公
彼は人心を知る
人心の開墾
六十九になった
彼の死
終わりに
著者等紹介
武者小路実篤[ムシャノコウジサネアツ]
1885~1976。小説家。白樺派の文豪。子爵・武者小路実世の第8子として生まれた。2歳の時に父親が死去。子供時代は作文が苦手であった。学習院初等科、中等科、高等科を経て、1906年に東京帝国大学哲学科に入学。1907年、学習院時代の同級生志賀直哉や木下利玄らと「一四日会」を組織する。同年、大学を中退。1910年、志賀直哉、有島武郎、有島生馬らと文学雑誌『白樺』を創刊。以後、彼らの文学活動は白樺派と呼ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。