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村を癒す人達―1960年代フィリピン農村再建運動に学ぶ

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  • サイズ B6判/ページ数 299p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784903532899
  • NDC分類 611.15
  • Cコード C0033

内容説明

本書は、著者が「フィリピン農村再建運動」(PRRM)を通じて経験したことをまとめたものである。単に著者の経験を述べるだけでなく、著者と共にPRRMに参加しているワーカー達の住民との交流や農村地域が持つ知恵、習慣などをユーモアを交えながら記述している。農村で生産性の向上や衛生教育、経済基盤の構築、識字教育などを行うにあたり、この運動では、地元の人とともに生活し、新しい知識を伝えるだけでなく、独自の文化を尊重しそこから学ぶことも重視。様々な問題の原因をつきとめ解決方法を見出している。

目次

フィリピン農村再建運動への序説
村の農民を知る
ワーカー―科学の伝道師達
作物生産を増大させる
食物と利益のために家畜を育てる
協同組合―自立への一歩
農村家内工業
村のためによりよき健康を
衛生的排泄物処理
村の家族計画
大衆の教育
「稲の根」の自治
モデル農家プロジェクト
いくつかの最後の言葉

著者等紹介

フラビエ,フアン・M.[フラビエ,フアンM.][Flavier,Juan M.]
フルネームは、Juan Martin Flavier。1935年、マニラ、トンド地区生まれ。1960年、国立フィリピン大学医学部卒。1969年、米ジョン・ホプキンス大学で公衆衛生修士号取得。1960年代に「フィリピン農村再建運動」(PRRM)の派遣で、ルソン島ヌエバ・エシハ州とカビテ州の無医村で働く。1977年、PRRM総裁に就任。1978年~1992年は、「国際農村再建学院」院長。1992年ラモス大統領に保健大臣に任命される(~1995年)

玉置泰明[タマキヤスアキ]
1954年生まれ。1979年、東京大学教養学部卒。1988年、東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得満期退学。東京都立大学人文学部助手を経て、1991年より静岡県立大学国際関係学部に勤務。現在、同大学大学院国際関係学研究科教授。専門:社会人類学、開発人類学、東南アジア地域研究。1983年~86年文部省派遣留学生として、フィリピン大学に留学以来、フィリピンの農村社会および先住民の社会・文化について調査・研究を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Akihiro Nishio

3
本書は、国際開発の世界では必読の書であるらしく、60年代フィリピンの農村開発を行ったPRRMの記録である。と言っても、プログラムの詳細やデータを追いかけるようなものではなく、エッセイ的なもので、当時の農村の雰囲気やちょっとした知恵、当時の農民のものの考え方がよくわかるようになっている。特に、識字率上昇プログラムの項で、字を習いたいが字がわからないと知られたくない、どうせ若い先生はきっと投げ出すに違いないなどという気持ちが、独特の行動様式にあらわれていることを見いだすところが面白かった。2013/05/20

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