内容説明
本書は、著者が「フィリピン農村再建運動」(PRRM)を通じて経験したことをまとめたものである。単に著者の経験を述べるだけでなく、著者と共にPRRMに参加しているワーカー達の住民との交流や農村地域が持つ知恵、習慣などをユーモアを交えながら記述している。農村で生産性の向上や衛生教育、経済基盤の構築、識字教育などを行うにあたり、この運動では、地元の人とともに生活し、新しい知識を伝えるだけでなく、独自の文化を尊重しそこから学ぶことも重視。様々な問題の原因をつきとめ解決方法を見出している。
目次
フィリピン農村再建運動への序説
村の農民を知る
ワーカー―科学の伝道師達
作物生産を増大させる
食物と利益のために家畜を育てる
協同組合―自立への一歩
農村家内工業
村のためによりよき健康を
衛生的排泄物処理
村の家族計画
大衆の教育
「稲の根」の自治
モデル農家プロジェクト
いくつかの最後の言葉
著者等紹介
フラビエ,フアン・M.[フラビエ,フアンM.][Flavier,Juan M.]
フルネームは、Juan Martin Flavier。1935年、マニラ、トンド地区生まれ。1960年、国立フィリピン大学医学部卒。1969年、米ジョン・ホプキンス大学で公衆衛生修士号取得。1960年代に「フィリピン農村再建運動」(PRRM)の派遣で、ルソン島ヌエバ・エシハ州とカビテ州の無医村で働く。1977年、PRRM総裁に就任。1978年~1992年は、「国際農村再建学院」院長。1992年ラモス大統領に保健大臣に任命される(~1995年)
玉置泰明[タマキヤスアキ]
1954年生まれ。1979年、東京大学教養学部卒。1988年、東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得満期退学。東京都立大学人文学部助手を経て、1991年より静岡県立大学国際関係学部に勤務。現在、同大学大学院国際関係学研究科教授。専門:社会人類学、開発人類学、東南アジア地域研究。1983年~86年文部省派遣留学生として、フィリピン大学に留学以来、フィリピンの農村社会および先住民の社会・文化について調査・研究を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Akihiro Nishio




