目次
第1部 感性音響学―好い音の科学(音場の時間的・空間的ファクター;大脳半球の分化;聴覚―大脳系のモデル;好みに対応する大脳活動 ほか)
第2部 騒音の蓄積的影響―好くない音の科学(生後乳児の睡眠中の反応;胎盤機能;生時体重;児童の大脳半球分化 ほか)
著者等紹介
安藤四一[アンドウヨイチ]
1939東京生まれ。3歳のとき両親の故郷へ疎開、美作の自然に魅せられ地元「火ノ神」で百姓を目指す。幼稚園拒否、小学校登校拒否するも姉からお巡りさんが迎えにくるという一言で断念。1952年父他界。このとき母からこの世は何回も滅びその度に再生したのでは?(「火ノ神物語・宇宙循環説」未刊)と聴く。このことがきっかけとなり「環境・人間・時間とは何か」について、この視点から研究を重ね現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yk_tani
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著者が関わった研究論文の内容を紹介する本。第1部では一対比較法などの実験により、良い音を時・空間的なパラメタ4つで記述できると示している。それにより、ホール設計まで行なっている点が興味深い。また、第2部では騒音が与える悪影響として、従来の音圧レベル以外のパラメタを利用した騒音の分析を行っている。胎児・乳幼児への悪影響が明確に見られることに驚いた。筆者の哲学には正直ついて行けない部分もあり、論文の中の細かい内容にはフォローしきれない部分もあり、完全に消化できたわけではないが、それなりに楽しめた。2013/04/03