感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう。
21
ヴィゴツキーの遊び理論を考察した本だと思います。遊びのルールを勝手に変えてしまい遊びが続かないという事例を最初に提示し、子どもは遊べなくなったのかと問題提起しています。著者は遊びの中にある一つの行為に面白さ故に最小抵抗路線に沿った行為とルールによる直接的衝動の放棄を強いる最大抵抗路線に沿った行為が同時に帯びていると指摘します。だから子どもの遊びに関わる大人の専門性は鋭く高いのではないかと思いました。子どもは遊べなくなったのではなく、十分に遊びきるためにも大人の関与が必要なのだと思いました。2017/04/06
まぶたのあるいきもの
1
現代の子どもはルール遊びが出来なくなったのではないか? 一たび負けそうになると、自分本意にルールを変更し、自分が負けないようにしてしまう。その背景には強烈な競争社会に対する親や社会の圧迫があり、負けることや評価されることへの恐怖があるという、場合によっては評価される恐怖から催し物に参加しない子どももいるという・・・ 2017/01/09
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