内容説明
本書は、我が国では類を見ないほどのスケールと内容でギリシア精神のアルケー(初まり、本質)と称し得る『イリアス』の尽きざる魅力を多様な視点から総合的に浮き彫りにする。西洋古典研究者のみならず、知的一般読者のギリシア文化によせる深い関心にも十分に応えるものである。
目次
第1部(歴史的背景;ホメロス問題―口誦詩理論と新分析論を中心に ほか)
第2部(アキレウスの怒り;戦闘場面―叙述パターンと物語構成 ほか)
第3部(ヘクトルと女性的なるもの―パリス、ヘレネ、アンドロマケ;グラウコスとディオメデス―死生観の論争 ほか)
第4部(嘆願―無力な者の願い;アキレウスの楯 ほか)
著者等紹介
川島重成[カワシマシゲナリ]
東京大学大学院修士課程修了、国際基督教大学名誉教授
古澤ゆう子[フルサワユウコ]
ヴュルツブルク大学大学院博士課程修了、Dr.Phil.一橋大学名誉教授
小林薫[コバヤシカオル]
ケンブリッジ大学大学院博士課程退学、東邦大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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