内容説明
『吾輩は猫である』を読むと、くしゃみ先生の家の生活の様子がよくわかる。小説の中で、くしゃみ先生は、奥の二部屋を寝室にあてている。夫婦と生まれて間もない赤ん坊が南の部屋に、子供たちが北の部屋にと、夫婦と子供たちが分離して寝ていることが読みとれる。当時の寝方としては画期的なことで、漱石が進歩的な生活感をもっていたことがわかる。図版でみる生活空間の建築史。
目次
ねる
すわる
はきものをぬぐ
かこむ
たべる
まかなう
しまう・すてる
ゆあむ
あらう・はく
しつらえる
もてなす
くつろぐ
たくむ
つたえる
著者等紹介
平井聖[ヒライキヨシ]
建築史学。昭和女子大学特任教授、前学長。東京工業大学名誉教授。元福井県立博物館館長。NHK大河ドラマの建築考証をながく担当している。1929年東京に生まれる。1952年東京工業大学建築第一課程卒業。1974年同大学教授。1990年同大学名誉教授、昭和女子大学教授。2003年同大学学長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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