木曜日を左に曲がる―短編小説集

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木曜日を左に曲がる―短編小説集

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784903500546
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

物語とは生きかた。論理の筋道くっきりと、孤独さが、良き人とのつながりが、心にしみて勇気となる。彼女たちが登場する、物語が美しく始まる。

著者等紹介

片岡義男[カタオカヨシオ]
1940年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳をはじめる。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年発表した「スローなブギにしてくれ」で野生時代新人賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの作家活動のほかに写真家としても活躍し、数多くの著作がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ほほほ

28
女性が主人公の短編7つ。74歳の片岡義男さん。この本では、古き良き時代の価値観を重んじた上で、女性の新しい生き方をたくさん提案してくれている気がする。フィクションだとしても励みになります。7つの話全部好きだけど、喫茶店でコーヒーを飲みながら、手帳に短いフレーズを書き留め、詩を作る女性の話が印象的。「赤いスカートの一昨日」という題名も良い。2015/01/11

ひな

19
図書館の福袋より。初めて片岡さんの本を読みましたが、何だかとても不思議な感じでした。ぽつぽつと登場するコーヒー、喫茶店、写真がふわふわと漂い、男女のさりげない会話がさらさらと続く。結局何だったのかしらと思うようなラストが多い短編集ですが、もやもやとはならず、むしろそれで良いのだと思わせるのが不思議。最初の「アイスキャンディに西瓜そしてココア」がよかったです。2017/01/22

sasa-kuma

15
さらりと乾いた感触の短編集。登場人物たち(特に女性)に迷いがないからなのかな。心の中がざわざわする感覚もある。なんでかな。わからないけど。ゆっくり理由を考えよう。「赤いスカートの一昨日」が好き。来年こそは手帖を買おうかな。2018/09/29

cobalt

3
なぜだろう、古栗のかほりがする。2012/02/26

タイコウチ

2
いつもながらの片岡印の短篇集。屈託のないというか、迷いのない女と男がそれぞれに行動し、出会い、会話を交わす。現実味がないという批判もたびたび見るが、片岡義男の小説は、対等な男女の関係のイデアであり、優雅なダンスのステップを正確に描写しているようなものだと、いつものことながら思う。短篇だからと続けて読んでしまうと、どれも似通った印象でちょっと飽きてしまうところもあるが、それも量産される「良質のポップス」のようなもので、ほとんどの作品がタイトルを決めたところから、自動的に書き上げられているのではないだろうか。2014/10/06

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