内容説明
地に水に火に風に。待望の第一詩集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぞしま
14
良かった。感覚的に言うと前を見つめている、いや、見据えているなと思いました。言葉が説明だとしか思えないことは、そうでない言葉に触れることによってしか気づかれない。私を捉えた詩は事後的に、あるいは同時にその事を教えてくれたのだと思う。その時に一つの詩が私には生温かい泥土な陥穽だと思えた。うらびれたトイレで大切に繰られた頁の記憶。この先にもっと豊穣な言語世界が開かれていて、私(たち)はどこにでも行くことが出来ると予感させるような、そんな記憶。なんかそんなんを思い出した。2016/02/07
スミス市松
9
詩が書かれた場所と詩がつくりだす場所のあいだで吹きわたる風に私たちがさらされているかぎり、どこへでも行けるのかもしれないと思った。2015/04/19
k
3
闘う詩法、翻訳のことばに見惚れました。2010/11/08
niaruni
2
『斜線の旅』を凝縮して韻文にしたようで、これまた漂泊の心を刺激される。この人は日常にあっても旅人なんだろうな、きっと。そこがめちゃくちゃ羨ましい…… 2011/03/02
syokou
0
俺にはレベルが高すぎた。自然と人生の経験が足りぬ。2012/06/12