内容説明
前橋市に生まれ、新治村の猿ヶ京温泉に嫁いだ持谷靖子は、ここで民話と出会った。以来、三十年以上、ホテルの女将としての仕事をこなし、二人の子どもを育てるかたわら、村の語り部たちを訪ね歩き、村にうずもれていた宝物である民話や伝説を、蒐集し、まとめ、語り継いできた。今も毎日休むことなく“居炉里端”で続けられている温泉女将による語りの数々。
目次
1 村のくらし(湯使え―昔話をきいた頃;米の話;食べ物の話)
2 村の昔話(蓑の恩返し;親の売りもの;不幸千度 ほか)
3 村の伝説(てじろの猿;かっぱのくすり;赤谷の長者きめ ほか)
4 村の笑いばなし(ほらふき要太郎;仙人と物ぐさ者;「かかあ天下」の由来 ほか)