内容説明
国家によって断ち切られた家族の絆を取り戻すための、理解と和解への長い旅路の物語。
目次
着物
東は東、西は東
呪い
光を見つつ
海と丘のはざまで
日が昇る国―日本へ
海辺の暮し
父の逮捕
小規模自作農
敗戦
海辺の女主人
新しい始まり
父を見つけ出す
偉大なる老女
語られなかった物語
「獄中記」
「長い旅」が終わった
著者等紹介
リード,エドナ・エグチ[リード,エドナエグチ][Read,Edna Eguchi]
1929年、日本人の父とイギリス人の母の次女としてロンドンに生まれる。ワージング女子高校在学中には、サセックス州のホッケー選抜チームのメンバーに選ばれたり、若い市民の会議議長として世界平和会議に出席。美術と英語で優等賞を取るなど、優秀な成績で卒業。ウエスト・サセックス大学で美術を学び、デザイン学の国家卒業証書を取得。1954年に結婚後も、美術とデザインで教鞭をとる
加藤恭子[カトウキョウコ]
1929年東京に生まれる。早稲田大学文学部仏文科卒業と同時に渡米・留学。ワシントン大学修士号。65年、早稲田大学大学院博士課程修了。65~72年、マサチューセッツ大学で研究生活を送る。73~95年、上智大学講師、95年から同大学コミュニティ・カレッジ講師。現在は(財)地域社会研究所理事。専攻はフランス中世文学。第43回日本エッセイスト・クラブ賞、第11回ヨゼフ・ロゲンドルフ賞、第65回文藝春秋読者賞受賞
平野加代子[ヒラノカヨコ]
1944年生まれ。学習院大学文学部英文科卒業。加藤恭子翻訳グループ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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