内容説明
なぜ英語は世界語になったのか?なぜイギリスにフランス語が定着しなかったのか?なぜ綴りや変化が変則的なのか。「CUL8R」って?名演説の秘密は?PC(政治的公正)とは?面白エピソード満載、わかりやすくてネタになる、エンタテインメントな英語史が誕生。
目次
はじめに―世界共通語
1章 初期の英語
2章 中英語
3章 発展する英語
4章 近代の英語
5章 グローバルな英語
6章 今日の世界における英語
7章 英語をめぐる論争
補遺
著者等紹介
グッデン,フィリップ[グッデン,フィリップ][Gooden,Philip]
バース在住のイギリスのミステリー作家。エリザベス朝のロンドンを舞台にシェイクスピアの劇団の役者ニック(Nick Revill)が探偵として活躍するシリーズや、ヴィクトリア朝の大聖堂の町を舞台にしたトマス・アンセル(Thomas Ansell)のシリーズで知られる。また、言語にも深い関心をもち、Faux Pas?(2006:the English Speaking Union award for the best English Language book of 2006を受賞)など、その方面の著作も少なくない
田口孝夫[タグチタカオ]
大妻女子大学文学部教授(英文学専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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naotan
13
英語がどのように発展して来たか、雑多な蘊蓄を交えながら興味深く読ませる一冊。複数の言語に通じていれば、もっと楽しめただろうなあ。2019/01/18
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
11
小学校から学ぶ英語、その歴史について学ぶ?一般書なので子どもに勧めるというより、自分の豆知識として読んだ。コラムなどの拾い読み。「OK」の語源が面白かった。2021/06/06
藤埜
3
言語”英語”の歴史を学べる良書。やはり英語の歴史≒英国の歴史でもある。何故英語の綴りと実際の発音に乖離があるのか、発音に即した表記に改変してしまうと何を失うかという箇所が強く頭に残った。それから、時と共に変わりゆく単語の意味や表記法などの話は日本語でもよく聞く話で親近感を感じた。2014/07/30
wang
3
英語の進化(変化)してきた歴史を起源から現代まで大部におよぶ記述。アングル語とサクソン語を話す人々が、ローマ語交じりのゲール語は話す人を追い出した後も様々な外部の影響を受けながら変化して現代の英語になってきた。デーン人の侵略、ノルマン人の侵入と続くフランス語の流入。欽定訳聖書、チョーサー、シェークスピア、辞書の編纂(ジョンソン、ウエッブスター)、そしてアメリカとの出会いとその他の海外領土からの逆輸入。外国語の影響が日本語と同じ位大きいことは驚き。やや単語中心の文法の言及が少なめ。2013/08/18
ヨネゴン
3
数千年前にカスピ海の北側で使われていたインド・ヨーロッパ語が、どのようにしてイギリスに伝わったか、イギリスでどのように発展したか、いかにして世界中に広がり世界共通語となったか、を楽しく学べるお勧めの一冊です。1066年のノルマン人のイギリス征服により、英語にたくさんのフランス語が入ってきたこと、シェイクスピアが英語の発展に寄与したこと等々、学校では習わない英語の歴史を知り、英語に親しみを覚えました。英語の歴史は、人の移動と侵略の歴史に付随していることがよくわかりました。2012/06/26