花たちのおしゃべり―『おばあさまの物語』より

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  • サイズ B6判/ページ数 153p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784903487175
  • NDC分類 K953
  • Cコード C0097

著者等紹介

サンド,ジョルジュ[サンド,ジョルジュ][Sand,George]
1804~1876。本名オロール・デュパン。ポーランド国王の血を引く軍人を父に、セーヌ河岸の小鳥屋の娘を母に、パリに生まれ、中部フランスの田園地帯ノアンの祖母のもとで育つ。1822年、18歳で結婚し、二人の子をもうけるが、1836年に離婚。1832年、『アンディアナ』で文壇にデビューし、『レリア』『モープラ』など次々に発表。小説、戯曲など百編以上の作品を残した。『魔の沼』『愛の妖精』など一連の田園小説の評価が高い。ミュッセやショパンとの恋愛関係も有名。晩年はノアンに戻り、息子一家とおだやかな生活を送り、村人から「ノアンのやさしい奥様」と慕われる

樋口仁枝[ヒグチヒトエ]
ベルギー・ルーヴァン大学文哲学部ロマン語学科卒業。カリタス女子短期大学教授(仏語・仏語圏文化専攻)。専門はフランス語教育、フランス語圏の民話・童話、ジョルジュ・サンドの田園小説・童話(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mizuha

8
たくさんの動植物に彩られ示唆に富んだ5編の童話は、ジョルジュ・サンドが孫娘のために書いた「おばあさまの物語」からの抜粋。後書きにもあるように、現代の子どもには多分難しいし余り楽しくないだろうと思う。むしろ、丁寧な日本語に翻訳された文章と水彩画のような柔らかいタッチの挿し絵で、大人の童話として楽しめる。フェミニストで奔放だったと言われるジョルジュ・サンドの晩年が偲ばれる一冊かもしれない。2014/04/19

ふたば

2
かーわーいーいーーーー。フランスの民話などを採取していたサンドだからこそ、こういった口承文芸の味わいを持った、素朴ながら小粋で品のある物語を作り、語ることができるのだろうなー。水彩画のような透明感のある鮮やかな情景が浮かんで楽しい時間でした。2014/04/15

1
解説によると幼い二人の孫娘に向けた童話で遺書のような作品らしい。 表題の花たちのおしゃべりは生命を片っ端から滅ぼす嵐の王の子と薔薇の女王の話を通して美を尊ぶ大切さとか暴力と破壊に愛と優しさが打ち勝つことを教えてくれる。 「ルシアンさんの物語」は前世が犬だったと言うルシアンさんの語る物語を通して分別をもつことの大切さ理性を持って接することの大切さ教育の重要さ体罰の愚かさとかを教えてくれる。 この2つが凄く良かった。孫の人生が少しでも豊かになってほしいと願うばあちゃんの愛しか感じない良い短編集だった。2024/02/25

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