内容説明
黒い髪、青い瞳のリブは、冒険心あふれる12歳の少女。父を追ってもぐりこんだ船は、長崎の出島へ向かうオランダ東インド会社の帆船ペリカン号だった…長崎から江戸まで、母の国日本を旅する道中、次々に起こった事件とは…?そして、台湾への第2の冒険で巻き込まれた海賊・国姓爺との激しい戦い。その結末は…?17世紀、西洋の国々が世界じゅうの海に乗りだした時代。江戸時代の日本のようすや、知られざるアジア史を少女の成長とともに、生き生きと描く。
目次
第1部 日本編―出島から江戸へ
第2部 台湾編―国姓爺との戦い
著者等紹介
ステイナー,アニタ[ステイナー,アニタ][Bergendahl‐Steiner,Anita]
スウェーデン第二の都市ヨーテボルイに近いヘルセー島に住む。1956~1960年ヨーテボルイ美術学校、1974~1978年ホーブドスコウ美術学校、スイス及びフランスで美術を学ぶ
武田和子[タケダワコ]
1938年生まれ。東京女子大学英米文学科卒業後、ストックホルム大学スウェーデン語クラス及びスウェーデン国立コンストファック美術工芸大学装飾画科に学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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どら母 学校図書館を考える
3
訳者のお姉様が わたしの母の同級生。不思議な縁で送っていただきました。 自分だけ読んだらもったいないので 近所の小学生に貸してました。 記入漏れ 書き込み2015/11/15
ヒラP@ehon.gohon
0
スウェーデンの著者が描いた日本の鎖国時代。 少し不思議な感じがしましたが、作者の描く17世紀の日本文化と幕府を絡めた活劇には違和感もありますが、テンポの良い展開に引き込まれました。 少女の目を通して見た世界。 後半では台湾を舞台に東インド会社の側に属するリブから見た、フレデリック・コイエットと国姓爺との闘いを中心にドラマチックなお話に発展します。 少し荒削りのような気もしますが、見事に心くすぐる児童文学(?)だと思いました。 2013/01/16