内容説明
人類が築き上げた輝くばかりの文化と文明を代表する主流文明。それを「主流」たらしめたのは、覇権国家の魅力と魔力によるものだった。静止画的に語られてきた従来の世界史を、国際語と国際通貨をキーワードにして探索すると、そこに連続的な世界史を発見する。
目次
狩猟採集から農耕生活へ
新しい文明理論―文明を構成する四種類の文化
原始四大文明―主流文明になりえた文明はどれか
古代前期の主流文明―シュメール、メソポタミア、アケメネス朝ペルシャ
古代後期の主流文明―フェニキアと古代ギリシャ、古代ローマ
中世の主流文明―ビザンチン、フランス
近代産業革命後の主流文明―魔力と「金」が生んだイギリス
現代世界の主流文明―魅力と魔力が交錯するアメリカ
「主流」からはずれた諸文明―エジプト、イスラーム、インド、中国、ロシア、中小ヨーロッパ諸国、アジア諸国
移民・植民が築いた諸文明―アフリカ、新大陸
文明と個人―人は生まれる文明を選べない
未来の主流文明―文明崩壊ののちに女性主導文明が誕生
著者等紹介
宮原一武[ミヤハラカズタケ]
1935年、長野県に生まれる。17歳で大学入学資格検定合格、近江絹糸紡績(株)に約1年、陸上自衛隊松本部隊に4年勤務したのち、23歳で同志社大学商学部に入学。現在のニチコン(株)に2年間勤務したのち同志社大学大学院商学研究科修士課程に。在学中の29歳で古津游子と結婚。平安女学院短期大学に勤務(8年)しながら、33歳で同志社大学大学院博士課程単位取得。その後、神戸市外国語大学に26年間勤務。現在は同大学名誉教授。この間、イースタン・ケンタッキー大学客員教授(1993年)、国際比較文明学会理事(1993~1996年)などを務める。専攻は貿易論と比較文明論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 明治の西洋館 〈1〉