内容説明
アヒルに訪れた人生を哲学するような難問!次々と登場するまるで人間社会さながらのキャラクター達と一緒に楽しくそして一生懸命にでも時にはちょっと切なくもなりながらこたえを見つけていく物語。
著者等紹介
マストローコラ,パオラ[マストローコラ,パオラ][Mastrocola,Paola]
1956年トリノに生まれる。トリノ在住。リチェオ・シェンティーフィコ(理科高等学校)にて文学を教える。著書に小説“La gallina volante”(イタロ・カルヴィーノ賞(1999)、カンピエッロ賞(2000)、ラパッロ・カリージェ女流作家賞(2001)を受賞)、“Palline di pane”(ストレーガ賞最終候補作品(2001))、“Una barca nel bosco”(カンピエッロ賞(2004)、アラッシオ・チェントリーブリ賞(2004)受賞)などがある
川西麻理[カワニシマリ]
1979年生まれ。東京音楽大学卒業後、渡伊。ミラノ在住。第13回いたばし国際絵本翻訳大賞特別賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぎすけ
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一羽のアヒルが自分とは何?ということを探す旅に出る。本当の親を見ないで育ち、回りに自分と同じものがいない。最初は自分が何か、ということを探す感じだったが、最後は自分がいる場所と寄り添える相手を探す、という印象で、目的が若干かわったのか。これは人でも同じことで、自分が何か、または属するところを探すというより、自分がどこにいたい(何をしたい)か、誰と居たいかという方が大事なんだとこれを読んで思った。2014/05/31
きよにやコータロー
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ブックレビュー完了しています。クリスマス前に相応しい、アヒルの哲学的な物語から。作者は、パオラ・マストローコラ氏
きよにやコータロー
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イタリア文学の作品から。著者は、パオラ・マストローコラ氏。アヒルの出会いと成長を通じてみえる世界観を文学的に書き下ろした作品。物語であります。
ゆう
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表紙のイメージ通り読み進めやすい本です。それぞれの社会の中で、彼女はスリッパとなり、ビーバーとなり、こうもりとなり、アヒルとなり、アヒルでもなくなり…。社会って、自分を「なにか」にしてくれたり、時には「なにか」から追い出したり、わたしたちはアヒルのように、勝手に作られた定義の中で、そこに組み込まれていくだけなのでしょうか。「わたし」であることはかわらないのに。時には、こんな自分探しの本もいいかもしれません。2011/12/14
りっか
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ジャケ買い。中身はシュールな自分探し本でした。2008/12/01