内容説明
ルート66…1926年11月に開通したアメリカ最初の横断道路。シカゴのミシガン湖畔を起点にミドルウエスタンを横切り、大草原地帯を抜け南西部砂漠を通り太平洋岸のサンタモニカまで、八つの州を貫きその距離は4000キロにも及ぶ。小説やTV映画の舞台になり、歌にうたわれ、世界中の若者たちの心を捉え、憧れの道として夢と希望を与えた。かつては車の流れが途切れることも無く賑わったこの道を人々はマザーロードとも、メインストリートとも呼んだ象徴的な道。多くのハイウエー文化を生み、人々の生活の向上を支え、アメリカの発展に貢献したこの道も、やがて押し寄せるインターステート・ハイウェーという時代の波に呑み込まれていった。沿道の小さい町々は寂れて、僅かにガスステーションのポンプの残骸と、モーテルやカフェのネオンの灯りが元気だった往時の姿を想像させてくれる。古びた街並みや色あせたアトラクションを深める薄蒼い冬の影が、なにやら旅人達に話しかけているようだ。幾度でも走りたい終わりのない黄昏の道を。幾度でも訪れたいあの郷愁の街へ。
著者等紹介
尾関亘彦[オゼキノブヒコ]
1934―岐阜県笠松町生まれ。1953―岐阜県立関高等学校卒。1957―多摩美術大学図案科卒。1966―株式会社アドワーク設立。(社)日本インテリアデザイナー協会会員、(社)商業施設技術者・団体連合会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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