内容説明
グローバリゼーション下で展開された日本の近代化。「日本」という存在を自明の前提とせず、世界という地平のなかに日本の近代を位置づけ直す。
目次
1 万国対峙の実相(民権派とヨーロッパの邂逅―自由党総理板垣退助の洋行体験と政党認識;明治憲法の発布と政治空間の変容;『蹇蹇録』の描いた国際社会―日清戦争と陸奥外交;一九〇〇年パリ万国博覧会と日本―体等化する日仏関係)
2 日本外交の展開(対清外交と駐清外交官―在清公使館の設置をめぐって;西徳二郎と近代日本―外交を中心に;著作権をめぐる国際基準の形成と日本―ベルヌ条約と著作権法の改正;国際連盟と日本―「聯盟中心主義外交」と通商衡平化問題)
3 グローバル化の進展(国際通信社の設立と日本情報―ロイターの日本通信市場掌握をめぐって;町村長の見た第一次世界大戦後の欧州―自治の国際化と国家;対中経済進出の拠点としての上海―日本商の直接進出を支えたシステム;米国大衆消費社会の成立と日本製陶磁器―モリムラ・ブラザーズの陶磁器輸出)
著者等紹介
小風秀雅[コカゼヒデマサ]
1951年生まれ、東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退、博士(文学)。現在、お茶の水女子大学大学院教授
季武嘉也[スエタケヨシヤ]
1954年生まれ、東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。現在、創価大学教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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