感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hakodadi
2
現在の近代日本史学者の中ではやや「異端」に属するとみられる著者の最近刊はあいかわらず舌鋒鋭く皇国史観に取付かれた明治維新論にかみついている。列強に強いられた開国が明治「維新」(維新という言葉にもある種の臭みが附いて回る=著者)を招来した要素ではあっても、その「外圧」によって日本の「反幕勢力」が覚醒し、近代日本の夜明を領導したという「史観」は学問的裏付けの伴わない虚言と説く筆者。ところどころ論旨が不明になるが挑発的かつ刺激的な書であることは間違いない。明治維新史にあらためて取り組むモチベーションが湧く。2016/06/20
カラコムル711
0
よくいわれる幕末条約の不平等性は、明治中期になっていわれだしたもので、明治のはじめにはそういう意識はなかった。そもそも不平等というほどのものでもなかった。最近多くなったきた説である。 従来の通説はもう見直すべきだ。 2014/12/04
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