内容説明
アメリカ下院の「従軍慰安婦」決議に見られるように、世界の視線は日本の「性的奴隷」制に向けられている。そのなかで、「かぶき者」、島原、吉原の歴史からはじまって、植民地「公娼」制までを、周縁民衆史研究の第一人者が書き下ろした力作の歴史書。
目次
序章 グローバル化と「性の植民地」
第1章 遊廓の誕生(「かぶき」と中世の遊女;島原への途;元吉原の再興)
第2章 遊廓の構造(島原支配の成立と崩壊;元吉原から新吉原へ)
第3章 芸娼妓「解放令」前後(「文明」のまなざし―ヨーロッパ人の見た遊廓;いくつかの「解放令」;京都の近代;近代「公娼」制の確立)
終章 帝国「日本」と植民地「公娼」制(国内植民地北海道の芸娼妓「解放令」;植民地朝鮮の「公娼」制)
著者等紹介
今西一[イマニシハジメ]
1948年生まれ。立命館大学大学院文学研究科修士課程修了。現在、小樽商科大学商学部教授。農学博士(京都大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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