内容説明
審議会は変化したか「隠れ蓑」の実際に迫る!
目次
第1章 会議の作法(独断と公論、正解はない;会議の理想と現実;委員のタイプと行動;会議運営の制約;議論のテクニック;議論の取りまとめと座長の役割)
第2章 「顔」の政治学(「顔」を立てる;代表としての「顔」;「顔」の立て方、潰し方;座長の権威)
第3章 諮問会議と御前会議(「隠れ蓑」批判;御前会議;審議の実態;政治との距離)
結―政治と科学
著者等紹介
森田朗[モリタアキラ]
東京大学名誉教授、国立社会保障・人口問題研究所所長。1951年生。76年東京大学法学部卒業。同法学部助手、千葉大学法経学部助教授、同教授を経て、94年より東京大学大学院法学政治学研究科教授。2004年より2008年まで東京大学公共政策大学院長。2012年より学習院大学法学部政治学科教授。2008年より2010年まで東京大学政策ビジョン研究センター長。2014年より国立社会保障・人口問題研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Ucchy
3
審議会の委員や座長を務めた体験に基づく審議会論。人間は感情で動く動物であり、それ故「顔」を立てることが会議の円滑な進行のためには極めて重要。また、座長の役割も重要。政官の協力関係がバブル崩壊を契機に軋轢関係に変容、それとともに御前会議、臨席会議というものが現れるようになり審議会も変容。科学的議論は大切だが科学にもいろいろなものがあり、科学的データだけで結論を出すことはできない。読みやすい本でした。2017/01/24
Kenji Suzuya
0
前書『会議の政治学』に引き続き、政府の審議会を題材とした論考。人間の感情的な面により光を当て、「顔を立てる」「顔をつぶす」といったメンツを巡る会議運営の実態やあり方を考察していく。綺麗事ではなく生々しい側面がさらに描かれる。また、2009年の政権交代以後の変化として、「政治主導」として審議会活用にも政治家が積極的に関与・参加するようになったという変化についても検討を加えている。2015/09/23
ecno_k
0
★★★★2019/05/06




