内容説明
福祉政策とは何か。厚生労働省の所管する政策はどのようなものか。政策過程の説明として納得できるものは何か。
目次
第1章 分析枠組み
第2章 日本の政策過程
第3章 厚生労働省はどういう省か:その生い立ちから考える
第4章 確定拠出年金法(日本版401K)
第5章 臓器移植法
第6章 介護保険法
結語
著者等紹介
佐藤満[サトウミツル]
1954年大阪府生まれ。1978年京都大学法学部卒業。1983年京都大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。1997年立命館大学政策科学部教授(政治過程論、政策形成論、現代政治)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Schuhschnabel
2
ハンセン病問題を政策過程分析するとどのようになるかイメージするために読む。ただ、政治学に不案内なため、現実をうまく説明してくれるモデル探しをしているようにしか読めなかった。それでも、臓器移植という医学的な話題が世論を巻き込んだのは、自分がドナー候補になる可能性を想像できたからという見解には納得できる。本書の分析は、らい予防法廃止には当てはめられると思うが、自分が関心をもっているのはそれ以前のことであり、なおかつ政策形成過程というよりはイシュー・ネットワークの形成過程なのであまり参考にはならないと思われる。2021/07/08