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京都と医療と人権の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
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公立図書館(39頁~)。消えていく町の本屋(40頁~)。人口減少⇒商店街活力低下⇒買い物客減少⇒本屋衰退⇒人口減少・・・という悪循環に。京大の教授ゆえに、百万遍の交差点が出る。数年前に本屋廃業、チェーンファーストフード店に取って代わられたという(41頁)。京大生も本屋はネット、電子書籍なのか? 地方都市の風格を醸成する本屋が消えるのは風格に大きな影響を及ぼすだろう。再び、公立図書館(42頁~)再論。コンビニが町の本屋と自称する時代。本好きの市民が多ければ、市立図書館の蔵書は充実するという推論も成り立つ。2015/10/20
えむ
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地方都市の「風格」を指標化して分析。真渕先生には失礼かもしれないけど、お堅い研究書だと思って読んだら、だいぶ読みやすいエッセイ風の文章ですぐ通読できました。読みものとしても良く出来ているのでは。2017/09/18
かみゅ
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都市の「風格」を決定づけるものは何か。研究書よりも一般書寄り。 変数の選択に疑問がないことはないが、研究書から新書まで幅広く参考にしながら仮説を立て、データ制約の中で都市の「風格」を何とか掴もうという野心的な試み。 月並みな表現だが、量的データを用いて質的な部分に切り込むのは非常に難しい。それを計量的手法で分析を行うことには賛否がありそうだが、直接数量データに表れない部分を何とか掬い取る努力は敬服に値する。 記述が人間味あふれるというべきか、読む側にとっての敷居の低さは、さすが真渕先生というところか。2016/06/20