感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MI2
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東京大学大学院法学政治学研究科教授(国際私法)の石黒一憲氏の貿易や航空,通信等に関する国際交渉の現実をまとめた本。 この本でまず腑に落ちたところは,著者がずっと唱えられている「法と経済」すなわち法対経済学の関係であり,新古典派経済学批判である。確かに,新古典派はモデル内部での一貫性は高いかもしれない。しかし,現実を説明できておらず,現実を説明するために係数の恣意的な変更が必要となるという部分は非科学的との批判を避けられない。そして,日本がいかに外交に失敗してきたかという点を反省するためにも必読といえる。2012/01/17
ukiyo_san
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形式上も論文の体をやめて入門書として書かれているため、分かり易さは前2作よりも向上している(新古典派のモデルのちゃちで非人間的な限界とそれを隠蔽して振りかざし現実を動かそうとする者たちへの批判という内容は一貫している)。しかし、冷静でいられない著者の気持ちは理解できるが、それでもこう何作も書くのであればもっと感情を抑えて(重厚に)書くべきであろう。これでは胡散臭い陰謀論者と思われて見向きもされないか、つまらぬ反米主義者に(曲げて)利用されるのがオチである。2014/01/02
Kenji Suzuya
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内容についてはともかく。随所に奥さんについての言及が出てきすぎである。大好きなのはわかったから、もうちょっと自重しろ。2013/02/17