内容説明
古典・名作による法学入門。法を学びながらの読書案内。イソップからギリシャ悲劇、シェークスピア、そして漱石・鴎外から清張・司馬遼太郎まで。長尾「法と文学」ゼミの成果も収録。
目次
説話文学
ギリシャ悲劇の中の法思想
シェークスピアと法
夏目漱石
森鴎外
松本清張
司馬遼太郎
「法と文学ゼミ」より
著者等紹介
長尾龍一[ナガオリュウイチ]
1938年中国東北部斉々哈爾市生れ。1961年東京大学法学部卒業。東京大学助教授を経て、1980年より東京大学教養学部教授、1998年より日本大学法学部教授(専攻・法哲学・政治思想史・憲法思想史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まさにい
5
法哲学者の読書感想文というところか。といってもなかなか面白く読ませていただいた。とくにシェークスピアについての話は、またハムレットやヴェニスの商人を再読して見たくなった。2021/07/03
void
1
【★★★☆☆】ギリシャ文学、シェイクスピア、漱石、鴎外、松本清張、司馬遼太郎などに描かれる法的側面(自然法/実体法、具体的規範/抽象的概念、自力救済/行刑、法律家像、安楽死、事実的権力関係が法解釈の優位にたつ権限問題・・・)を取り上げる。ゼミ論文も5本収録。要約がしっかりしてるのが良い反面、扱われる法問題を掘り下げるよりもある事柄を法的観点からはこう見えるよという提示なので、割と軽めの読み物になっている。2013/03/05