内容説明
命の尊さを伝えるシベリア抑留記。極寒と飢餓と重労働による死と隣り合わせの日々、兵隊たちはどのように生き抜こうとしたか。そして、北部朝鮮を転々しての帰還―。極限状況下における人間性を深く凝視し、明晰な思索を重ねて綴った記録。
目次
第3章 シベリアでの抑留生活(収容所生活の始まり;“飢餓行軍”;タイガの中の丸太小屋収容所;食べ物の話に花が咲く ほか)
第4章 出発、そして故郷へ(北部朝鮮・清津へ;従軍看護婦の記録;古茂山収容所の将校たち;作業服から軍服に着替える ほか)
著者等紹介
上尾龍介[カミオリュウスケ]
1926年、熊本県生まれ。44年、県立宮崎中学校卒業、東亜同文会北京興亜学院入学。45年、学徒召集にて北支派遣軍配属。北部朝鮮で敗戦となりシベリア抑留。47年、復員、48年、愛知大学予科入学。50年、九州大学(旧制)文学部入学。中国文学専攻。53年、福岡大学附属大濠高等学校教諭となる。58年、純真女子短期大学講師、69年、九州大学教官となる。90年、同大学退官、名誉教授に。同年、福岡女学院大学教員となる。97年、同大学退職。九州地区留学生問題フォーラム理事なども務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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