内容説明
昭和29年、32年、38年と朝日新聞朝刊にそれぞれ半年間毎週連載されたコラム75編を収録。
目次
昭和29(1954)年
昭和32(1957)年
昭和38(1963)年
付録 浪人術講義
著者等紹介
花森安治[ハナモリヤスジ]
1911年神戸市生まれ。旧制松江高等学校から、1934年東京帝国大学文学部美学美術史学科に入学、大学新聞の編集に携わる。卒業後、伊東胡蝶園(現在のパピリオ)宣伝部に入り佐野繁次郎に師事、広告デザインに携わる。太平洋戦争に応召するが病気除隊、敗戦後まで大政翼賛会に籍を置いて国策広告に携わる。敗戦後、社会時評、風俗評論、衣装評論家として新聞、雑誌、放送などに登場、戦後の昭和という激動の時代の暮らしや風俗を、独自の感性で語り、大胆に評論した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アーちゃん
14
図書館本。「暮しの手帖」名編集長による、朝日新聞で昭和29、32、38年にそれぞれ半年間にわたって連載されたコラムをまとめたものです。内容は辛口ですが、今でも通用するようなものが多いです。特に高度経済成長に入る時期だからか、商品テストに絡む内容の「電気トースター」や、性能の良い商品は決して景品で人をつったりしないという「『あたる』広告」が特に良く、終了した朝ドラでも見られた筆者の、一本すじの通った姿勢を生の形で読むことができました。付録として昭和4年に筆者初活字のエッセイ「浪人術講義」が掲載されています。2016/10/13
のし
6
共感できる内容がたくさんありました。個人的には、「顔は邪魔です」がいい。2017/05/04
けんとまん1007
5
昭和30年頃に書かれた時事評論。時代の違いもあるが、それ以上に変わっていないところが多すぎると思うのは、自分だけだろうか。つまり、それだけ進歩がないということなのか、変わるには、もっと時間がかかるということなのか。時の権力者や、その取り巻きは、まったく変わらないのだなというのが実感。道理で、ますます近視眼的になってしまうのだろう(と、思いつつ、自己反省も山のようにある)。文化なのか、歴史なのか、そのあたりは判断がつかない。2014/01/06
Suzuki Ryoichi
2
数十年前に書かれたコラム集。現代にそのまま持ってこれる時事批評(そういう文章を中心に編纂されているのだろうけど)。花森さんって、けっこう「普通の人」だったんだな、と思う。2013/10/26
yoh_yoh_tune
2
昭和30年代の日本、今と違うところと変わらないところ。2012/11/27
-
- 和書
- バラと折り紙と数学と