内容説明
日本は先進国の中でも、マネーロンダリングに対する認識と法規制が甘いと世界から指摘されている。「マネーロンダリング対策」を守りだけではなく、攻めの経営に活用し、企業価値向上へと導く。
目次
第1章 マネーロンダリング対策の背景(マネーロンダリング対策の歴史と定義;AML法規制の取締対象となった事例―原因と影響)
第2章 マネーロンダリング対策プログラム策定と実施、その留意点(AMLプログラム策定の必要性;AMLプログラムの実施;AMLのためのリスク・アプローチ;規制当局の基本姿勢;マネーロンダリングへの企業内の意識の向上;AMLプログラム崩壊を防ぐために;AMLにおける情報システムの活用)
第3章 マネーロンダリング対策の発展形(AMLのアウトソーシング;AMLとCRM(顧客リレーションシップ管理)との融合)
著者等紹介
有友圭一[アリトモケイイチ]
トーマツコンサルティング金融コンサルティング部門パートナー。過去、13年間、日、米、欧の金融機関に対し、リスク・収益管理に関わるIT、業務プロセス、ガバナンスの設計・構築に携わる。1999年から2005年まで、デロイトコンサルティングニューヨーク事務所所属。2006年より現職。近年は、グローバル金融機関に対するAML規制対応、業務プロセス設計、システム設計・構築に従事。米国公認会計士。英国ウォーリック大学MBA
上村直子[カミムラナオコ]
長島・大野・常松法律事務所アソシエイト。第一東京弁護士会所属弁護士(1999年登録)として日々国際企業法務に関与。大東文化大学法科大学院国際法専任講師。2003年から2004年までSchulte Roth & Zabel LLP(New York)勤務。2004年から2006年まで外務省国際法局経済条約課(社会条約官室兼務)勤務。東京大学法学士。米国ニューヨーク州コロンビア大学LLM
有富ビクトル[アリトミビクトル]
トーマツコンサルティング金融コンサルティング部門シニア・マネージャー。2001年からデロイトトウシュトーマツに所属。日本において欧米の多国籍金融サービス企業の活動を中心に支援。戦略立案、ビジネス・プロセスの設計・構築および組織構造・システムの改革支援に従事。米国デューク大学フュークア・スクール・オブ・ビジネスMBA
藤岡浩太郎[フジオカコウタロウ]
トーマツコンサルティングコンサルタント。外資系銀行におけるプロジェクト財務管理支援、日本支店設立にともなう会計制度構築支援および邦銀メガバンクにおけるアンチ・マネーロンダリング態勢構築支援といったプロジェクトに参画。大阪大学大学院経済学研究科修了、応用経済学修士
大橋隆[オオハシタカシ]
トーマツコンサルティングコンサルタント。過去5年間に、日米の金融機関に対しリスク管理に関わる業務プロセス、ガバナンスの設計・構築に携わる。2006年まで監査法人トーマツに所属。同年より現職。近年投資顧問・投資信託会社への内部統制評価、金融検査マニュアルに基づく内部統制態勢再構築の支援、外資系証券会社の組織再編等に係わるコンサルティング業務に従事。米国公認会計士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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