家を失う人々―最貧困地区で生活した社会学者、1年余の記録

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家を失う人々―最貧困地区で生活した社会学者、1年余の記録

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  • サイズ 46判/ページ数 566p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784903212821
  • NDC分類 368.2
  • Cコード C0036

内容説明

貧困問題の解決に鋭く切り込む世界的名著。ピューリッツァー賞など13の賞を受賞。TIME誌「2010年代ノンフィクションベスト10」選出。

目次

プロローグ 凍える街
1 入居(町を所有する商売;大家の悩み;湯の出るシャワー;みごとな回収;一三番ストリート;ネズミの穴;禁断症状;四〇〇号室のクリスマス)
2 退去(どうぞご用命を;雑用にむらがるジャンキー;スラムはおいしい;“その場かぎり”のつながり;「E-24」で;がまん強い人たち;迷惑行為;雪の上に積もる灰)
3 それから(これがアメリカよ;フードスタンプでロブスターを;小さきもの;だれもノースサイドには住みたがらない;頭の大きな赤ん坊;ママがお仕置きを受けることになったら;セレニティ・クラブ;なにをやってもダメ)
エピローグ 家があるからこそ、人は

著者等紹介

デスモンド,マシュー[デスモンド,マシュー] [Desmond,Matthew]
プリンストン大学社会学教授。2010年、ウィスコンシン大学マディソン校で博士号を取得後、ハーバード大学のエリート研究者養成制度であるソサエティ・オブ・フェローズのジュニア・フェローに選ばれる。「天才賞」として知られるマッカーサー・フェローシップにも選出され、アメリカ法曹協会のシルバー・ギャベル賞、ウィリアム・ジュリアス・ウィルソン・アーリー・キャリア賞も受賞した。The Eviction Lab(強制退去研究所)の主任研究員でもあり、アメリカにおける貧困、都市生活、住宅問題、人種間の格差などに果敢に取り組み続けている

栗木さつき[クリキサツキ]
翻訳家。慶應義塾大学経済学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘラジカ

54
遠い国の出来事とは思えないほどに衝撃を受け、没入して読み耽った。異国である「アメリカの貧困の根深さとその残忍性」を生々しく書き記した傑作ルポルタージュであるのみならず、人間にとっての”家”とは何か、負の連鎖や格差を生み出すメカニズムについて解き明かし、新たな視点や解決策を提示した普遍的な社会学の名著でもある。本国での実際の影響は分からないが、国や社会を動かす強い力を持っていることが素人目にも良く分かる一冊だ。著者は作中で自分の存在感を徹底して隠しているが、それだけに巻末での「裏話」には涙を禁じえなかった。2023/12/16

泰然

39
家がなければ何もかもバラバラになる。社会学・民族誌学者が最貧困地区で暮らして調査研究した米国を蝕む、住まいの貧困と強欲な搾取市場の底なしプロセスに嗚咽が漏れる。のぞき趣味や善悪の判断を交えずに簡潔に「自分のなかに引きこもらず」ありのままに現実を描き出さなければ世界は萎縮する。保護観察官になる道を見つけた黒人女性、アルコール障害からの脱出に足掻く男、ドン底の協同生活でキリストの絵を見て「いい男」と語る寝床。人間が尊厳を得る条件は単に人間であるだけで良い。不条理の人を作る世界構造の縮図と核心部分がここにある。2024/09/16

サトシ@朝練ファイト

34
本書は2008年~2009年に起こった「強制退去」の出来事です。40年位前までは米国でのレイオフ等ミクロ的社会問題を取り扱う報道が散見できたが現在は経済の良さが強調されているように思われます。著者曰く、米国の大学院では貧困を「社会構造の圧力」「個人の能力不足」といった二種類で分類するが、どちらも核心ををとらえておらず貧しい人も裕福な人も同様に関わっている関係と結論づけています。米国では経済と社会は別物として考えるなんて意見もあるけど中間層(まだあるか?)未満にもっと目がむけばいいのにね。2024/05/26

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

24
アメリカで住む家がなくてトレーラーやボロボロのアパートを転々とする人々について。そのトレーラーやアパートの驚くほど高い家賃や、わずかな収入の八割くらいを家賃に当てる事や、貧困層相手の商売は儲かるシステム、この貧困層を追い出したり調査したりする為に費やされる税金について、全てが貧困層がなかなか這い上がれず、ただ借金まみれになって死ぬのを待っている事について。先進国にこのような人々が多いのは恥ずべきことである。もちろん日本もそうである。2024/07/22

Mc6ρ助

22
『私たちは、貧しい人々とそのコミュニティに不足しているもの(いい仕事、強靭なセーフティネット、ロールモデル)ばかりに注目し、根強い貧困の一因が搾取であることを無視してきた。貧しい人たちは食いものにできるという事実を。(p465)』例によってエスノグラフィーは読み始めると面白いが、この本は読み続けるのに体力を削られる、救いがない。コロナの患者に紫外線を当てればいいといった人の国と役に立たないガーゼマスクを大金をかけて配った人のいる日本は近いようで遠く、遠いようで近い。アニキの国と盲目的に追随するのは勘弁。2024/03/27

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