目次
序章 都市列島日本―未来に向かって
第1章 稲のはなしから
第2章 海から見た日本列島
第3章 文明の補助線―縄文時代を考える
第4章 京都文化―文明中心のひとつとして
第5章 複雑系としての祇園祭
第6章 日本文明の基礎にある江戸・東京文化
第7章 「小盆地宇宙」再考
終章 日本文化と日本文明
著者等紹介
米山俊直[ヨネヤマトシナオ]
1930年9月29日、奈良県に生まれる。1954年、三重大学農学部農学科卒業。1956年、京都大学大学院農学研究科修士課程修了。1956年、米国イリノイ大学社会人類学部大学院研究助手。1961年、京都大学大学院農学研究科博士課程単位修得退学。1961年、京都大学農学部助手。1965年、甲南大学文学部助教授。1971年、京都大学教養部助教授。1981年、京都大学教養部教授。1986年、日本生活学会今和次郎賞。1988年、農学博士(京都大学)。1993年、京都新聞文化賞。1994年、京都大学名誉教授。1994年、放送大学教授。1997.大手前女子大学学長。1999年、紫綬褒章。2000年、大手前大学学長。2002年、国際京都学協会理事長。2006年3月9日、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ja^2
1
本書でも記載があるが司馬遼太郎は「文明とは合理的で普遍的なもの。文化とは不合理で偏ったもの」と言ったという。この定義は私としては実に腑に落ちるものだ。▼したがって、文明とはその時間の長さに起因して、文化の基礎をなすものと解釈していたのだが、どうやら違うらしい。文化こそが人々の内核にあって、文明はその外殻を構成するのだという。もっともこれは視点場をどちら側に置くのかの違いであって、おそらく同じ事なのだろう。▼私の仕事でいえば、文明の時間=土木、文化の時間=建築という感じだが、これも的外れかな。2014/03/30