内容説明
人間の尊厳とは何なのか。日本の“近代”とは、一体何であったのか。狂乱の時代を凝視しながら、最後まで己れ自身を偽らずに生きた島崎藤村の壮大な叙事詩的世界を読む。
目次
1 「夜明け前」の性格とゾライズム
2 幕藩体制崩壊と黒船の脅威
3 栗本鋤雲著『匏菴十種』の翻案
4 和宮降嫁の波紋と天狗党の義挙
5 報復劇としての王政復古クーデター
6 戸長罷免とお粂の自殺未遂
7 献扇事件とその余波
8 神官罷免と生家追放
9 万福寺放火事件の顛末
10 平田門下・青山平蔵の最期
結 「夜明け前」と現代
著者等紹介
相馬正一[ソウマショウイチ]
1929年、青森県に生まれる。弘前大学卒業。弘前大学非常勤講師、上越教育大学教授、岐阜女子大学教授を歴任。岐阜女子大学名誉教授。専攻は、日本近・現代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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