感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ふみあき
14
マイナーな季刊誌に掲載された論考14本を収録。特に「ドイツにおける新保守主義の台頭」が興味深かった。ハーバマスを筆頭に「68年世代」と称される左派知識人たちと、そのリアクションとして現れたツィーテルマンら若手の保守派「89年世代」とのせめぎ合いは、日本でも90年代に論壇を賑わせた歴史認識論争を思わせる。ただ、かの国での論争は今少し高度というか観念的で、ナチスとドイツ的なものをイコールで結んで、まるごと葬ろうとする啓蒙主義への、ポスト・モダンの一部を味方につけた右派の異議申し立てという側面があった模様。2021/05/05
はすのこ
9
良書…いや、よく読み込めば、名著かもしれない。2016/03/26




