内容説明
活躍、個別最適化、共助を「楽しむ」よう促す現代社会は、「稼げる」能力を日々更新するよう個人にはたらきかける。更新できなければ、自立支援や学習支援などを受けるよう迫る。「私」は、この価値観を内面化し、他人にも押しつけはじめ、自責他害をさらに強めて、ケアの争奪戦に駆り立てられる。この本は、「稼げる個人」とは別の、存在の自由への招待状です。
目次
第1部 生政治としての支援(「支援」という包摂―自己責任への主体化;取り出される「ケア」―ヤングケアラーの構築;なぜケアが問題化されるのか―生政治としての支援の組織化;「自立した個人」という福祉国家の原理的課題―ワークフェア子ども版:学習支援を問う)
第2部 子ども・家庭という戦場(こども家庭庁の「こどもまんなか」政治―後期新自由主義における「ウェルビーイング」;戦後民主主義教育とこども家庭庁のつながり―結婚‐出産‐子育ての奇妙な結びつき;高度経済成長期初頭の家庭における高度化―学卒労働市場の継時的変化を手がかりに)
第3部 教育と市民社会の政治(子どもの「ニーズ解釈の政治」―学力向上とケアの完結体制;「子どもの権利」の使われ方―ベールをかける物語;インクルーシブ教育を考える視点―国連主義を超えて;こども基本法の課題と学校―資本主義的差別をめぐって)
第4部 日常的抵抗への招待(別の生のあり方論序説―アナキズムなるものの「陣地戦」;声の統治と再生―現状を支える/支えない主体;〈われわれ〉への叛逆―全体性の力学と自由)
著者等紹介
桜井智恵子[サクライチエコ]
University of the Philippinesなどを経て、大阪市立大学大学院生活科学研究科博士課程満期退学。博士(学術)。関西学院大学人間福祉研究科教授。専門は、教育社会学、社会思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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