内容説明
杉本麻衣は横山大学工学部の二年生。大学入学直後にロボット研究会を創設し、一年もたたないうちに「お手伝いロボット選手権」で優勝。その活躍ぶりから「ロボジョ」と呼ばれている。「お手伝いロボット選手権」の二連覇を達成すべく、麻衣は仲間と共に、ロボット搭載用の画期的な技術の開発を試み、見事成功。だがその頃から、周囲に不審な人物が出没しはじめて…。想定外の展開に、驚愕必至!!知財のエヴァンジェリスト(伝道者)として大人気の著者による、発明×青春ミステリー。横浜・東京・仙台・大阪を舞台に繰り広げられるストーリーを、楽しみながら読むうちに、知財ビジネスの基礎がしっかりわかる!巻末に「ストーリーに沿って解説!知的財産権入門コラム集」を収録。
著者等紹介
稲穂健市[イナホケンイチ]
弁理士、東北大学研究推進・支援機構特任准教授、米国公認会計士(デラウェア州Certificate)、科学技術ジャーナリスト。横浜国立大学大学院工学研究科博士前期課程修了後、大手電気機器メーカーの知的財産部門、米国研究開発拠点、新規事業プロジェクトなどで活躍。執筆・講演・メディア出演等を通じて、知的財産権を楽しくわかりやすく伝える啓発活動を20年以上実践している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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k_m_d_ds
3
オンライン出版記念講演会までに読み終えることができました。著者の方が知財用語について、キャラクター設定について、登場地域について、とても深く考えられて出来上がっていることを知り、もう一度読み直してみたくなりました。会社でも何かの機会に紹介しようかなぁ。2020/09/12
ksk
2
知的財産権の入門の入門って風な本。 ストーリー仕掛けになっており、下町ロケットの駆け引きないバージョンのような感じ。黄金仮面という犯罪者が度々現れるが、初っ端から思い切り刑事事件起こしており、その後も毎回刑事的に完全アウトな犯罪をしているので、内心「早く逮捕しろよ」と思いながら読んだ。もはやこういう刑事事件には刑法ではどう扱うのかが気になってくるレベルに犯罪ど真ん中を犯してくる。 ストーリー後にコラムとして知的財産権について載っているが本当に入門の入門という内容である。2021/01/20
ぷくらむくら
1
専門用語が頭に入るが、ストーリはちょいと甘々。2022/02/22
Norikazu Ando
1
横浜が舞台で特許とか知的財産の初歩を学ぶには砕けた内容で良いかも知れないが、コレを小説として購入した方は「ガッカリ」かな。当然私は横浜在中で小説として購入し、特許とか知的財産には程遠い生活をしているサラリーマンすが。2021/05/24
ぽん
1
知財について小説仕立てで学べるようにしようという試みはわかるし、その手の作品によって楽しく学べたらいいとは思う。思うんだが……。正直、「小説」としてもっと面白くしてくれと感じざるを得ない。登場人物の魅力も伝わらないし、事件の被害届とか出さないのは警察がいない世界なのか? 池井戸潤レベルまでは求めないけどさ、小説として楽しめないなら、成功した試みとは言えんよな。それならいっそ、実際にあった事例をちょっとぼかしたり脚色したりして綴ってくれたほうが良かったのでは。2021/01/17