内容説明
半年に一度カナダで行われる、有名な公開討論イベント「ムンク・ディベート」。2019年5月に開催されたディベートのタイトルは「CHINA AND THE WEST(中国と西側世界)」。議題は「中国はリベラルな国際秩序に対する脅威か?」であった。議題に“賛成”し、中国はリベラルな国際秩序(自由主義的国際秩序)に対する脅威であるとするのは、H・R・マクマスターとマイケル・ピルズベリー。“反対”するのは、キショール・マブバニと王輝耀。4名の論客が、21世紀の国際秩序をめぐる、世界トップレベルの言論戦を繰り広げる。第1章に、討論者4名への個別インタビューを収録。第2章にディベートを収載。巻末に、30ページ超の長文解説を収録。
目次
第1章 司会者ラッドヤード・グリフィスによる事前インタビュー(H・Rマクマスターとラッドヤード・グリフィスの対話;マイケル・ピルズベリーとラッドヤード・グリフィスの対話;キショール・マブバニとラッドヤード・グリフィスの対話;王輝耀(ヘンリー・ワン)とラッドヤード・グリフィスの対話)
第2章 ディベート:CHINA AND THE WEST(中国と西側世界)―中国はリベラルな国際秩序に対する脅威か?(オープニング・スピーチ;反論タイム;貿易問題;軍事・安全保障面の問題;人権問題;テクノロジーの問題;超大国ではない「より小さな大国」はどうすべきか;最終スピーチ;投票結果)
解説 本書を的確に読み解くために
著者等紹介
マクマスター,H.R.[マクマスター,H.R.] [McMaster,H.R.]
元・国家安全保障問題担当アメリカ大統領補佐官(2017年2月~18年4月。トランプ政権)。2019年7月、ハドソン研究所の日本部長に就任。軍事史の博士号をもつ。「タイム」誌の「世界で最も影響力をもつ人々」の一人に選ばれた
ピルズベリー,マイケル[ピルズベリー,マイケル] [Pillsbury,Michael]
ハドソン研究所中国戦略センター所長。中国との関係に関するアメリカ政府の重要なアドバイザー。コロンビア大学で博士号を取得
マブバニ,キショール[マブバニ,キショール] [Mahbubani,Kishore]
国立シンガポール大学上級顧問兼公共政策教授。知識人・論客として世界的に名を知られている。シンガポールの外交官としてアメリカ合衆国、国際連合等に駐在
王輝耀[ワンフイヤオ]
中国の主要な独立シンクタンクの一つである「中国とグローバル化シンクタンク」の創設者で会長。国際ビジネス経営学の博士号をもつ。ハーバード大学ケネディー公共政策大学院のシニア・フェローだった。著編書多数
グリフィス,ラッドヤード[グリフィス,ラッドヤード] [Griffiths,Rudyard]
ムンク・ディベートの司会者であり、オーリア慈善財団のプレジデント。歴史、政治、国際問題についての13冊の本を編集。トロント在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Fumi Kawahara
バルジ
Tetsuya Noguchi