内容説明
インターネットや携帯電話の通信を支える「光と波」の応用技術、コピー機やデジタルカメラ、医療機器にも適用されている「量子物理学」の原理など、現代人の日常生活に深く入り込み、もはや知らないでは済まされない科学技術の基本を解説。知識ゼロでもわかる名講義。
目次
第8講 光
第9講 不可視光
第10講 気候変動
第11講 量子物理学
第12講 相対性理論
第13講 宇宙
著者等紹介
ムラー,リチャード・A.[ムラー,リチャードA.][Muller,Richard A.]
カリフォルニア大学バークレー校の物理学教授。マッカーサー・フェロー賞(別名「天才賞」)の受賞者。政府の筆頭顧問を長年務める。米国国会が全米科学アカデミーに要請して行われた地球温暖化の証拠の見直し作業においては、見直しを第三者として審査する審査官を務めた。米国PBS(公共放送サービス)等のテレビ番組への専門家としての出演もしている
二階堂行彦[ニカイドウユキヒコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ステビア
21
地球温暖化の章が面白かった(小並感)。量子力学や相対性理論はいろいろなテクノロジーに応用されているんだなぁ。2022/07/03
Francis
8
結構辛い書評多いけど、私はもともと科学には興味があったので面白く読めた。物理学の本は久しぶりに読んだけど、頭のめぐりが最近良くなったためか割とよく理解できたと思う。最後の超ひも理論などのいわゆる統一理論は見つからないのではないかとのムラー教授の文章を読んで、やはり不完全な存在に過ぎない人間がこの世界のすべてを知ることはあまりにも傲慢すぎるように思えた。2019/11/05
mackane
8
1巻にひきつづき、非常に勉強になりました。原題が『未来の指導者達のための物理とテクノロジー』という。その名の通り、今とこれからの世界を生きる上で見過ごすことのできないあらゆるテクノロジーや先端の事象について、それらが基づく物理法則から、成り立ちと仕組みまで、文系でもわかるように書かれている。サイエンスにおいて欠かすことのできない事柄をわかりやすく、程よく深く、学ぶことができる。2巻では、量子物理学のテクノロジーが中心、徐々に物理世界の深淵へと進んでいく。2013/12/08
takao
1
☆カリフォルニア大学バークレー校の物理学教授。文系向の講義。簡略版は×「今この世界を生きているあなたのためのサイエンス」として刊行されており、本書は教科書的スタイルである。なかなかいいと思うね。 you tubeで、physics for future presidentで検索すると、講義が見られる。2018/10/03
incognito
1
1巻よりは微妙な感じ。特に後半、量子力学に入ってからは、日常に活かすというアイデアが1巻よりも薄くなって、学問としての物理をあまりわかりやすくなく説明することに終始してしまった。それでも光電効果の応用例やダイヤモンドの輝き、写真の赤目の理由などスッキリしたことは多かった。2014/03/13