内容説明
「安保条約第3条により、小牧基地拡張用地を提供されたい」突然の国からの通告、北里村民は、総ぐるみで反対運動を起こす。革新政党・労組・愛知県学連・平和団体は「平和を守れ、小牧を核基地にするな」と支援に立ち上がった。そこへお金で心をしばる巧妙な手口を使った国の分断工作が入る…。今の日本の抱える課題―沖縄基地問題、原発再稼働容認を迫られる自治体…と同じである。1955年から1年半に及ぶ大運動の記録は、封じ込められてきた。当事者たちの証言、初めて公開される文書…。愛知民衆の歴史を語る上で、落としてはならない記録集である。
著者等紹介
山田隆幸[ヤマダタカユキ]
1943年名古屋市生まれ。出生時、すでに父は徴兵され中国東北部満州に。空襲を逃れ、母の実家・西春日井郡北里村に疎開。1945年6月父、戦死(フィリピン・ルソン島で行方不明)。1966年名古屋大学教育学部・教育心理学科卒業。小牧市立小・中学校に勤務、日本生活教育連盟愛知サークル結成に参画。2004年定年退職。愛知教育大学、愛知大学非常勤講師。2006年名古屋経営短期大学子ども学科・准教授。2011年上記大学退職、愛知県立大学非常勤講師。2014年(法定外)見晴台学園大学教授、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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