内容説明
東海道本線と横須賀線の分岐点となる大船駅に、久里浜行きの列車が停車して間もなく、乗客の中から悲鳴があがった。ボックスシートに、胸もとを真っ赤な血に染めた若い女性が横たわっていたからだ。女性は鎌倉在住のOLだったが、神奈川県警の捜査により、多額の詐欺事件に関与していたことが判明した。さらに、殺人容疑者として捜査線上に一人の男が浮かんだが、驚くべきことに、男はOLが殺された時間に、神奈川から遥かに離れた北海道で同じように刺殺されていたのだ。アリバイ崩しの名手が贈る傑作長編推理。
著者等紹介
津村秀介[ツムラシュウスケ]
横浜生まれ。出版社編集者、神奈川新聞嘱託、週刊新潮ルポライターを経て、1982年「影の複合」でデビュー。アリバイ崩しの名手として人気を博すが、2000年死去。作品は「山陰殺人事件」「浜名湖殺人事件」などの浦上伸介を探偵役とするシリーズの他、純文学とミステリーの融合を試みた「裏街」「孤島」など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
- 映画論叢 〈65〉