内容説明
警察庁鉄道警察特捜隊の江戸川警部と部下の尾瀬刑事は新大阪発の特急「雷鳥」15号の車内でスリをはたらいた女・河原木蝶を捕えた。金沢駅の係官とともに調べたところ、彼女は輪島の老舗、八方寺旅館の若女将であった。初犯とわかり説諭して釈放したが、その頃、旅館の主人の文一が密閉された茶室で何者かに殺害されていた。そして、江戸川と尾瀬が八方寺旅館に赴いた途端、第二の殺人が起きた。別名忍者屋敷とも呼ばれるその旅館のからくり部屋に潜む第三の影とは…。旅情豊かな能登路を舞台に描く長編ミステリー。
著者等紹介
斎藤栄[サイトウサカエ]
1933年、東京生まれ。東京大学法学部卒業後、横浜市役所に勤務。公務員生活の傍ら、ミステリー小説を書き始める。1963年「機密」で宝石中編賞受賞。66年「殺人の棋譜」で江戸川乱歩賞を受賞後、72年に作家活動に専念する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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