出版社内容情報
今やＩＴの時代、情報は瞬時に世界中をかけめぐり、人々はグローバルな視野で自由なコミュニケーションができるようになりました。しかし、ちょっとしたことがきっかけで、殺人事件が起こったり、人間関係がうまくいかずひきこもりになる人があったり、何かあると、すぐ「キレる」「むかつく」人々が多くなって、とげとげしい、ヒステリックな社会になっているような気がします。その大きな原因として「相手の考えや思いに真摯に耳を傾け、自分の考えや思いを正確に伝える」ことばによるコミュニケーションがうまくいっていない、ということが挙げられるのではないでしょうか。
本書は産経新聞大阪夕刊に「あなたの日本語大丈夫？」というタイトルで１年半にわたり掲載されたものを再編集し、新たに数編を加えたものです。日々、若い人たちと話したり電車の中で見かけたりすることの中から、ことばにまつわることを、あれこれ思いつくままに書いたものですが、そんな中に話しことばの酸っぱいも甘いも･･･が息づいているのではないかとも思うのです。
著者は日本で初めて話しことば検定に取り組んだ、日本話しことば協会の沢昭子理事長と白石章代副理事長。
