出版社内容情報
「欲張り村」に棲む妖怪たちの病巣に迫るドキュメント。
これはフィクションではない。
日本医師会長選がもたらす権力闘争の果てに、凋落の一途をたどっていく。白衣を脱いだ医者たちの織り成す壮絶なドラマとは-。
「ひとつのボタンの掛け違いが、医師会という組織の歯車を狂わせていく。そして積怨の思いを抱く勢力がまた、それに乗って思いを果たしていく。怨恨の裏には必ず新たな怨恨が産み落とされる。その連鎖には、終わりがない」(本文より)
目次
人物紹介
まえがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
m-freak
0
ある程度は想像していたが、医師会というものがここまでドロドロしているとは想像を超えていた。ノンフィクションではあるが、まるで小説のような展開で、エンターテイメントとしても面白い読み物だと思う。ここに書かれていることがどこまで真実なのか、登場する医師会関係者の描写に偏りがみられるために信頼性が低く感じられてしまうのが残念だ。国として社会保障のあり方、医師が目指す医療、患者の求める医療、それらが異なるのは仕方のないことかもしれないが、沈没しつつある日本の社会保障を浮上させる処方箋が見つかることを切に願う。2012/01/18