内容説明
世界的に注目される彫刻家ロン・ミュエックが創り出す前人未踏のリアリティ。極限までリアルに再現された繊細で緻密な作品の数々は、人間の内面までをも醸し出し、見る者を釘付けにする。代表的な作品、制作風景の写真、作家インタビューまでもを収録。ミュエックの孤高の魂に迫る決定版。
著者等紹介
ミュエック,ロン[ミュエック,ロン][Mueck,Ron]
1958年メルボルン(オーストラリア)生まれ、ロンドン在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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またたび
22
ロン・ミュエックの作品集。実際に鑑賞した時の、鳥肌が立つような衝撃が蘇ります!毛までリアルに表現した作品は今にも動き出しそう。解説にあった、「足りないものが何もないからこそ、足りない物が見えてくる」という言葉の通り、なんとも味わい深い表情の人物に生命の生々しさを感じる。粘土で塑造して石膏で型を取るというごく一般的な方法でつくられていく製作工程を見ることより、よくぞここまで!という新鮮な驚きでいっぱいに。船越桂さんのインタビューもリアリズムとリアリティの違いの話など、とても興味深かった。2014/02/09
yashico
11
深夜のアートタイム(笑)21世紀美術館でのロン・ミュエック展に会期前に行くニアミスして行きそびれた事を思い出しながら再読(笑)一つ一つのスケールを想像しながら、生で見たら放心してしまうだろうなぁ。どこまでもリアルでユーモラスでホラーで凄すぎるの一言。制作風景も素晴らしかった。またロン・ミュエック展して欲しいと切実に願う!2019/04/07
Roy
10
★★★★★ 第一印象、リアルな裸の巨人というイメージ。人物たちの造詣は勿論、毛の一本一本(髪の毛であったり、陰毛であったり)人間のよう。生と死がテーマなのだろうか。そこに流れるゆったりとした時間が心地良かった。美しい。2008/11/04
mari
6
これはなんとも!!ぜひぜひ生で実物を見てみたいです。衝撃的。進撃の巨人の世界に感じる私はセンスなしでしょうか。。。2013/09/08
じょな
4
展覧会の記事を新聞で読んで衝撃を受けた。表紙の赤ん坊の横に立つ人間が小人のように小さかったから・・・!大きな写真でまじまじとみると髪の毛の1本1本、血管から、肌の色から、何から何まで丁寧に作りこまれている。メイキングの写真もあって大変参考になりました。これ夜ひとりでアトリエに入ったらびっくりして腰を抜かしそう。本物の人間にしか見えないです。だからこそこんなに大きく作っているのかもしれない。展覧会ぜひ行ってみたかったです(>_<)本物見てみたい!2013/03/22