出版社内容情報
ル・コルビュジェの代表作の一つ、ユニテ・ダビタシオン。街の機能を縦方向に計画した垂直都市は、その後の集合住宅に多大な影響を与えた。その全容を40枚におよぶ豊富なカラー写真と図面、わかりやすい文章で詳解した決定本。
ル・コルビュジェの代表作の一つで18階建て全337戸の集合住宅が、ユニテ・ダビタシオン(フランス・マルセイユ/1952年竣工)。『輝ける都市』というコンセプトが現実化した第一弾である。住宅の中に、商店街、オフィス、保育園、アスレチックジム、プール、集会所、庭園など、街の機能を縦方向にみごとに計画した垂直都市は、その後の集合住宅に多大な影響を与えた。
この名建築の全容を建築写真の名手・宮本和義の40枚におよぶ豊富なカラー写真とさまざまな図面、建築家・渡辺真理がコルビュジェとミースという近代建築の両巨頭の住宅を鮮やかな視点で詳解したユニテの決定本。
ル・コルビュジェ(1887-1965)スイスのラ・ショード・フォン生まれ。時計職人を養成する装飾美術学校を卒業した彼は、正規の建築家教育を受けていない。オーギュスト・ペレの事務所などに籍を置き、建築を学ぶ。1922年に事務所を設立。伝統的な石積みが主流だった第一次大戦中に復興をにらみ、スラブ、柱、階段のみの「メゾン・ドミノ」を考案。1920年代の数々の住宅建築の名作で近代建築の五原則を追及し、代表作サヴォア邸で白の時代の頂点を迎える。晩年はそれまで唱えていた建築と合理性をベースに有機的作品、ロンシャンの礼拝堂など生命感溢れる作風にいたる。今日でも多大な影響を与え続ける20世紀の巨匠。
住宅写真
図面
ユニテ・ダビダシオンは時代遅れの恐竜だろうか?
「ユニテ」の謎
「ユニテ」の誕生と「ユニテ」の今日
「ユニテ」に泊まる
同時代の別次元
ミースのレイクショア・ドライブ・アパートメント
垂直田園都市と「住まいの延長」
ディテール写真
【著者紹介】
[解説]渡辺 真理(ワタナベ マコト)
建築家。1950年前橋市生まれ。京都大学大学院修士課程修了。ハーバード大学大学院修了。磯崎新アトリエに勤務し、ロサンゼルス現代美術館などを担当後、設計組織ADHを木下庸子氏と設立。現在、法政大学デザイン工学部建築学科教授。著書に『孤の集住体』(共著、住まいの図書館出版局)、『集合住宅をユニットから考える』(共著、新建築社)など。
[写真]宮本 和義(ミヤモト カズヨシ)
写真家。1941年上海生まれ。1964年から建築分野、旅分野で活動。著書に『近代建築再見』(エクスナレッジ)、『和風旅館 建築の美』(JTB)、『古寺彩彩』(JTB)、『近代建築散歩』(小学館)、『シュレーダー・ハウス』『オルタ・ハウス』『ラ・トゥーレット修道院』『ミュラー邸』『トゥーゲントハット邸 』(バナナブックス)など多数。
内容説明
ル・コルビュジェの代表作の一つで18階建て全337戸の集合住宅が、ユニテ・ダビタシオン(フランス・マルセイユ/1952年竣工)。住宅の中に、商店街、オフィス、保育園、アスレチックジム、プール、集会所、庭園など、街の機能を縦方向にみごとに計画した垂直都市は、その後の集合住宅に多大な影響を与えた。この名建築の全容を、建築写真の名手・宮本和義の40枚におよぶ豊富なカラー写真とさまざまな図面、建築家・渡辺真理のコルビュジェとミースという近代建築の両巨頭の住宅を鮮やかな視点で切れ味よくわかりやすい文章で詳解したユニテの決定本。
目次
ユニテ・ダビタシオンは時代遅れの恐竜だろうか?(「ユニテ」の謎;「ユニテ」の誕生、「ユニテ」の今日;「ユニテ」に泊まる;同時代の別次元―ミースのレイクショア・ドライブ・アパートメント;垂直田園都市と「住まいの延長」)
ディテール写真
著者等紹介
渡辺真理[ワタナベマコト]
建築家。1950年前橋市生まれ。京都大学大学院修士課程修了。ハーバード大学大学院修了。磯崎新アトリエに勤務し、ロサンゼルス現代美術館などを担当後、設計組織A・D・Hを木下庸子氏と設立。法政大学デザイン工学部建築学科教授
宮本和義[ミヤモトカズヨシ]
写真家。1941年上海生まれ。1964年から建築、旅のフィールドで撮影活動を開始。建築、まちなみ、仏像の名手(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
粉っしー
Yuuki Kondou