感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
のん@絵本童話専門
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小澤さんの昔話論・グリム童話考については、何冊も読んできています。大体の話は別の本でも読んだ内容でしたが、グリム童話集の挿絵の話についてはこちらで初めて読みました。グリム童話集ができるまで、グリム童話集を皮切りにした世界の昔話研究、グリム童話と日本昔話の比較(動物・自然への考え方)の三本立てです。つる女房に見られる循環型の動物との婚姻の話で「日本人男性の自然への甘え」が見られるという考察にはドキリ。穿った見方と思う人もいるかもしれませんが、昔話には深いメッセージ性があるというのが小澤さんの論です。2021/06/17
ヘビコ
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200周年もあと明日で終了ということで滑り込み! 今年出版された、昔話について長く研究されていた小澤先生の本です。先日ご本人の講演会を聞いたばかりだったのですが、やはり講演会という時間だけでは伝えきれない違う視点からの考察で大変楽しく読めました。日本の昔話とグリム童話の間にある動物の扱いの違いについての考察が大変おもしろかったです。民俗学に詳しくないのですが、グリム童話研究史の章ではこういう研究方法があるのだなと勉強になりました。2012/12/30
まあやん
2
グリム童話集が出版されて200年の今年出版された小澤先生の最新の本です。日本は八百万の神への信仰、ヨーロッパはキリスト教が土台になっているため、昔話も日本は自然と深く結び付き、動物は動物として登場し、ヨーロッパでは、魔法をかけられて動物になっている話が多い、しかしその部分を除けば大変よく似ていたりもするなど、日本の昔話とグリムの昔話の相違点と類似点がいろいろな昔話を取り上げて説明されています。グリム兄弟がメルヒェン集に寄せた序文が全文載せてあり、小澤先生の昔話研究に対する熱い思いも感じられます。2012/12/16
星菫
1
グリムの名前は幼児期から馴染んでいたが、その生涯を知ったのははじめて。最近、日本人の独自の心性を語る人の中には妙なほうへ導こうとする人がいるので、途中で「大丈夫だろうか」と思ったが、杞憂だった。ごくごく良識的な考え方で、温かみも感じられ、今まで小澤先生のことを知らなかったことが、悔やまれるくらいだ。2020/01/27
まあやん
1
再読。過去に読んでいたんだ。2018/03/05




