内容説明
不誠実な言葉による社会崩壊の危機が限界に達し、空疎な、しかし盛装した虚言が横行する今、そして戦後以来の転換期と目される今、(再)発見されるべき垣内松三の言語思想。風土・歴史・生活によって結晶された言葉の実相を探り、国学の可能性の中心である「まこと」を近代的に再理論化する。初等教育から哲学まで、世阿弥、宣長から漱石まで、国民言語文化の諸問題と方法論を示す。
目次
形象論序説(国民言語文化の統一性;体系的仮定;言語形象の科学;言語形象の哲学;国民言語文化の実践性)
言語形象性を語る―自叙伝風に(栄螺の殻―形象理論講話;素焼の瓶―続形象理論講話)
著者等紹介
垣内松三[カイトウマツゾウ]
1878年岐阜県生まれ。1895年金沢第四高等学校入学。1900年同校卒業、東京帝国大学文科大学へ進学。1903年、同校卒業。同大学院へ進学、研究題目は「国学の発達及び変遷」。1910年、東京帝国大学講師となる。その後、東京女子高等師範学校、東洋大学、東京高等師範学校、東京文理科大学の講師・教授を歴任。1952年歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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