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内容説明
『「いき」の構造』の九鬼周造における哲学的主題「偶然性」。主著『偶然性の問題』以降の偶然と驚きをめぐる諸論考が、九鬼晩年の到達点「偶然と驚きの哲学」という場所を示す。それぞれが独立した一本として読める入門に最適の短篇集。
目次
偶然と運命
偶然の諸相
驚きの情と偶然性
哲学私見
人間学とは何か
著者等紹介
九鬼周造[クキシュウゾウ]
1888(明治21)年~1941(昭和16)年。哲学者。東京生まれ。男爵九鬼隆一の子。母波津は岡倉天心との親交のため離縁される。東京帝国大学哲学科、同大学院を経て、1921(大正10)年から1928(昭和3)年、ドイツ、フランス留学。ドイツではリッケルト、フッサール、ハイデガーに学び、フランスではベルクソン、サルトルに交わる。帰国して、京都帝国大学講師就任。のち助教授、教授。ドイツ、フランスをはじめとする西欧の哲学・文学について当時一流の理解を持ち、日本へのハイデガー実存哲学紹介の先駆者となる。また、文学的センスを生かし、日本の伝統文化、詩的言語についての優れた考察を遺す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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